京都大学大学院 情報学研究科 数理工学コース 応用数学講座
数理解析分野


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関西可積分系セミナー (2001年6月22日)

日時
2001年6月22日(金)13時-14時30分
場所
大阪大学基礎工学研究科数理科学ディスプレイ室 (J617)
松尾宇泰 (名古屋大学工学研究科)
高精度エネルギー保存・散逸差分スキームの導出について

ある「エネルギー」 関数の変分(偏)導関数で定義される偏(常)微分方程式で,それゆえにエネルギー保存・散逸系をなすものを考える.この種の方程式に対して,何らかの「離散エネルギー」を保存・散逸する差分スキームを構成する方法がいくつか知られている (降旗,Gonzalez など).これらの差分スキームは基本的に時間・空間的に2次精度であるが,さらに高精度なスキームを構成する試みも近年盛んである (石森による時間4次スキームなど).それらを概観するとともに,最近著者自身が考えている時間・空間高精度スキームについて述べる.