京都大学大学院 情報学研究科 数理工学コース 応用数学講座
数理解析分野


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セミナー情報 (2010年12月10日)

日時
2010年12月10日(金)15時-16時
場所
総合校舎406セミナー室
有田親史 (九州大学)
排他過程を用いた待ち行列モデルについて

M/M/1型待ち行列モデルは粒子の流入と流出のあるもっとも簡単なモデルである。我々ヒトが行列を成すとき,普通前が空いてから一歩前進する (空間構造と排除体積効果) が,M/M/1型待ち行列モデルではこの事が考慮されていない。発表者は空間構造を持った相互作用する多粒子系の確率モデルである非対称単純排他過程に新しい境界条件を課す事で,排除体積効果を取り入れた待ち行列モデルを提案し解析を行った [Arita, Phys. Rev. E (2009)]。講演ではモデルの定義から始めて定常状態の構成と収束条件について解説する。時間が許せば離散時間の場合 [Arita & Yanagisawa, Jour. Stat. Phys. (2010)] とその時間発展 [Arita & Schadschneider, in preparation] についても議論する。